2声のインヴェンション 第1番 ハ長調 BWV 772は、J.S.バッハが1720年頃に作曲した15曲の2声インヴェンション集の冒頭を飾る作品です。長男ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの音楽教育のために書かれ、2声の対位法の入門として最適な一曲です。
上行音階を基にした印象的な主題が、右手と左手の間で巧みに受け渡され、転回可能対位法の技法によって展開されます。ハ長調というシャープもフラットもない最もシンプルな調性が選ばれたことで、対位法の構造そのものに集中できる設計になっています。
インヴェンション集の中で最も広く知られた作品であり、両手の独立性、アーティキュレーション、バロック対位法の理解を養うための必修曲として、世界中のピアノ教育で親しまれ続けています。
作曲年
1720
カタログ番号
BWV 772
出典
パブリックドメイン