2声のインヴェンション 第6番 ホ長調 BWV 777は、J.S.バッハが1720年頃に作曲した15曲の2声インヴェンション集の一曲です。流麗な16分音符の走句が両声部を優雅に駆け巡り、ホ長調の温かく輝かしい響きが特徴的な作品です。
滑らかな順次進行と穏やかな跳躍から成る歌謡的な主題が、レガートなフレージングの中で両手の間をなめらかに受け渡されます。2つの声部が繊細に絡み合い、主題の提示と伴奏の役割を交互に担いながら、美しい音の織物を紡ぎ出します。
タッチの均一性と音色のコントロールを養う上で特に優れた教材です。途切れることのない16分音符の動きは、指の独立性とダイナミクスの微妙な変化への注意を要し、鍵盤楽器で歌うような音色を生み出す訓練に最適です。穏やかな美しさと洗練された書法により、曲集の中でも特に愛される一曲です。
作曲年
1720
カタログ番号
BWV 777
出典
パブリックドメイン