平均律クラヴィーア曲集第1巻の第17番フーガは、変イ長調で書かれた堂々とした4声のフーガです。豊かな響きと壮大なスケール感を持ち、バッハの対位法の円熟した技法が存分に発揮された作品です。
変イ長調の温かみのある響きと、4声部が織りなす重厚な対位法が聴きどころです。主題は荘厳で堂々としており、各声部が順番に入ってくる様子は圧巻です。フーガ全体を通じて緊張感を保ちながら、最後のクライマックスへと導く構成力も見事です。
4つのフラットを持つ変イ長調は、黒鍵の使用が多く、滑らかなレガート奏法が求められます。4声の独立性を保ちながら、全体のバランスを取ることが重要です。テンポは中庸で、各声部の歌い方を丁寧に表現しましょう。
出典
パブリックドメイン