「春の憧れ」(Frühlingssehnsucht)は、シューベルトの《白鳥の歌》D.957の第3曲で、1829年に遺作として編纂された最晩年の歌曲集に含まれます。ルートヴィヒ・レルシュタープの詩に基づき、生き生きとした春の風景を背景に、満たされぬ憧れの痛みを歌い上げます。
ピアノ伴奏は春のそよ風や流れる小川を思わせる生き生きとした音型で彩られ、声楽の旋律は情熱的な憧憬とともに高らかに歌われます。各節ごとに感情の高まりが増していき、自然が惜しみなく見せる平和と喜びを、自分の心はいつ見出せるのかという切実な問いへと昇華されていきます。
作曲年
1828
カタログ番号
D.957
出典
パブリックドメイン