「緑のリボンで」(Mit dem grünen Lautenbande)は、フランツ・シューベルトの歌曲集《美しき水車小屋の娘》D.795の第13曲で、1823年に作曲されました。テキストはヴィルヘルム・ミュラーによるものです。
変ロ長調の魅力的なこの歌では、若き粉屋の職人がリュートに結んでいた緑のリボンを、愛の証として水車小屋の娘に贈ります。明るい舞曲風の2/4拍子と温かな長調の響きは、物語のこの時点における職人の幸福感と希望を映し出しています。緑色は希望と自然の象徴として歌曲集全体を貫く重要なモチーフであり、リボンを小川や森、そして最終的には職人の運命と結びつけています。
ピアノ伴奏の優しく揺れる音型は、リボンのひらめきとリュートの爪弾きの両方を想起させます。この歌は、物語がより暗い展開を迎える前の、歌曲集の中でも最も明るく軽やかな瞬間のひとつです。シューベルトの言葉の描写力が、音楽そのものが緑色に輝くかのような効果を生み出しています。
作曲年
1823
カタログ番号
D.795
出典
パブリックドメイン